09年の中国の輸出額は世界一 当然、人民元引き上げを求める声が世界中から上がってきます。米欧からの圧力を一方的に無視するわけにもいかず、引き上げに応じれば、当然、輸出競争力が減衰します。さらには、高騰を続ける人件費や、最低賃金制度が高コスト要因として働きます。一方で、2010年3月度に中国の貿易収支が6年ぶりに赤字に転じる見込みであり、人民元が安すぎるという批判には、反論してくるでしょう。今年1〜2月の輸入は米国からが37%、欧州からが35%、日本からが48%増加したというのですから、中国はむしろ人民元引き下げを要求してくるかも。 ただ、中国経済の大勢は拡大基調であるし、人民元に対する圧力はますます強くなり、じりじりと引き上げられていくでしょう、そうなると、「為替と人件費」で勝負できなくなった中国は、日韓などと同じ土俵の上で競争を強いられ苦戦するでしょう。結局、「中国の一人勝ち」は、今しばらく続いた後に終焉するでしょう。 ということで、もう少ししたら実力勝負の世界になるので、日本の出番です。w ●中国の09年の輸出額、独を抜き世界1位に=人民元引き上げ要求強まる?―中国紙 4月1日5時27分配信 Record China http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100401-00000002-rcdc-cn 2010年3月29日、中国紙・第一財経日報は、世界貿易機関(WTO)が発表した最新の世界貿易統計で、09年の輸出額は中国がドイツを抜いて世界一となったことが証明されたと報じた。中国の輸出量がドイツを抜いて世界一になることは昨年の第3四半期から、すでに多くの国際機関で予測されていた。記事によれば、「中国とドイツのどちらが世界一か」について、中国商務部の姚堅(ヤオ・ジエン)報道官は早くから「中国の輸出量はドイツを追い抜く」との見方を示していた。だが一方で、米国など欧米諸国がこれに乗じて人民元の引き上げ要求をさらに強めてくることを警戒すべきだと記事は指摘した。このほか、WHOの統計によると、09年の中国の輸入量は米国に次ぐ世界第2位で、全世界の8%占めた。(翻訳・編集/NN) 人民元レートの推移項目・年 2005年 2006年 2007年 為替レート(期末値/対ドルレート) 8.0702元 7.8087元 7.3046元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100331-00000957-reu-bus_all 人民元の対ドル基準値、1ドル6.8263元=中国人民銀行 3月31日10時34分配信 ロイター [上海 31日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)は31日の人民元の基準値を1ドル=6.8263元と発表した。前営業日の基準値は6.8264元、市場終値は6.8258元だった。人民元の1日の許容変動幅は基準値の上下0.5%。しかし、切り上げ以降の変動は総じて許容幅より狭いレンジにとどまっている。市場取引での切り上げ後の最高値は、2008年9月23日につけた6.8099元。 ●中国、3月に貿易赤字計上へ―元利上げへの反論材料に 2010年 3月 24日 9:28 JST http://jp.wsj.com/Economy/node_44449 北京】中国の3月の貿易収支が6年ぶりに赤字を計上する見通しとなり、為替政策をめぐる同国の立場を思いもかけず強めることになりそうだ。 中国政府高官は最近、3月の貿易収支が2004年4月以来の赤字になろうとの予想を明らかにした。3月の貿易統計の発表は4月10日の予定だが、中国は人民元を低く抑えているとの貿易相手国からの批判が高まる中で、中国の高官は早々と3月の統計を引用して、自国の為替政策を擁護しようとしている。 温家宝首相は22日、外国人経営者との会合で、中国の昨年の経済成長は内需主導で実現されたと胸を張り、その結果貿易黒字は縮小しており、3月上旬の貿易収支は約80億ドル(約7200億円)の赤字になったと明らかにした。 これに先立ち、陳徳銘商務相は21日、3月の貿易収支は赤字になろうとの見通しを示し、今年1〜2月の輸入は米国からが37%、欧州からが35%、日本からが48%増加したと述べた。 中国の貿易収支の赤字転換は、元を切り上げなくても世界経済は改善に向かうとの同国の主張を補強するものとなる。英バークレイズ・キャピタルズのエコノミストは23日、「3月の貿易収支が実際に赤字となれば、中国への国際的な圧力は緩和されるだろう」と述べた。 しかし大方のエコノミストは、貿易赤字は持続せず、中国は今年も大幅な黒字を計上しようと予想している。世界銀行は、今年の中国の経常黒字は3040億ドルと、09年の2841億ドルから増加するとの見通しを発表している。09年は、過去最高となった08年の4261億ドルから急減していた。 中国政府は、国内政治要因から元を切り上げるのは容易ではない。輸出業者は大量の労働者を雇用しており、商務省に対して強い影響力を持っているからだ。輸出業者は、元を切り上げれば、始まったばかりの中国の景気回復を頓挫(とんざ)させると警告している。 ↓ブログランキングに参加中! 1日1クリック お願いいたします 人気ブログランキングへ |
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外貨獲得ために輸出量を増やし、自国の通貨安を望んでいる大国同士のせめぎ合いだと思ってみています。 |
案山子 2010/04/01 12:39 |
中国国内の人件費高騰と人民元切り上げなどで、中国に進出している日本企業が国内回帰して、日本に雇用をもたらしてくれるといいですね。 |
マルコ 2010/04/01 15:51 |
>マルコ さん |
N.K 2010/04/01 17:14 |
>N.Kさん |
マルコ 2010/04/01 17:31 |
いつまで、マスコミは中国の驚異を叫び続けるのか。 |
ジュジュの奇妙な冒険 2010/04/01 21:38 |
追加で女性党も睨み続けて牽制をかける位に態勢を |
150 2010/04/01 22:56 |
まだしばらくは元安、ウォン安、円高は続くと思いますね。 |
ななし 2010/04/02 09:17 |
小鼠・ケケ中時代に行われた「量的緩和政策」とはいったい何だったのでしょう。 |
PS4 2010/04/03 05:33 |
中国を大国化させた主人公はアメリカとその傀儡自民党です。グローバル化と称し市場原理主義・新自由主義を推進し特A国家国民の日本を特亜化し貧困困窮化させ犠牲にしてまで中国の強国化をせっせと行ってきたのがアメリカとその傀儡自民党。 |
m 2010/04/04 03:38 |
話少し飛びますけど、皆さんご存知かもしれませんけど。 |
naru 2010/04/04 03:57 |
>マルコさん 2010/04/01 15:51 |
まぐろ激闘 2010/04/07 07:51 |
お友達な状態です!!楽しいメールしたいので、よっかたらメールしてください♪ lovuv-555@docomo.ne.jp |
はるな 2010/04/16 11:17 |
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